前回の続き。

 道の駅「山田錦発祥のまち・多可」を出て、国道427号線をさらに北上していくと、道の駅「杉原紙の里・多可」に到着します。

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 こちらの道の駅では、町おこしの一環として「杉原紙」を熱心にプッシュしておりまして、物販スペースに関連商品が多数、並べられているほか、道の駅から橋を渡った先に「和紙博物館」が設置されておりまして、「杉原紙」の歴史を紹介しています。

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 中に入ると、ボランティアで受付を担当しているお爺さんがいて、色々と話を聞くことができます。正直、紙のことはあまり知らなくて、紙の原料や製法などについて質問責めにしてしまいましたが、にこやかに対応してくれました。

 そこで聞いた話ですが、近年、地元で作られる紙を町おこしに生かそうとしている市町村が少なくないようで、なかなか競争が厳しいといったことを仰っていました。たしかに数年前、ユネスコが認定する無形文化遺産に日本の手漉き和紙が選ばれるというニュースがあったことを覚えています。先日、ふるさと納税の返礼品競争が激化し、問題化しているというニュースもありましたが、どの市町村も生き残りに必死です。

 もともと杉原紙は、江戸時代まで武士から庶民まで全国的に使われるブランド紙でしたが、明治時代以降、西洋式の製紙技術が普及したことで、大正時代には完全に競争力を失い、廃れてしまいました。兵庫県多可町では、杉原紙の製法を復活させるために「杉原紙研究所」を創設し、地域の小・中学校などと連携しながら地元の伝統文化の普及に努めているそうです。

 杉原紙で作った年賀状が展示されていたので、それも見学してきました。

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 ちなみに一応、予約がいるようですが、この道の駅では紙漉き体験も行なうことができるそうです。興味のある方は申し込んでみるとよいでしょう。

 ただ、物販スペースに並んでいる杉原紙を使った商品を見ると、もう少し商品開発とその展開を工夫しないといけないように思いました。その道のプロではないので何かアドバイスすることはできませんが、ここでしか作れないものを生み出さないと、先の競争にはなかなか勝てないだろうし、経済効果も得にくいのではないかと思います。若い世代を集めて知恵を借りたいところです。

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 道の駅スタンプにも、紙漉きの様子が描かれていますね。頑張ってほしいと思いつつ、次の道の駅に向かいます。



道の駅「杉原紙の里・多可」(R427 かみ)
【所在地】兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽733-1
【営業時間】 午前9:00~午後5:00(日曜は午前8:00から)
【定休日】水曜
【駐車場】23台
【公式HP】http://www.shokokai.or.jp/100/28/283651S0217/index.htm