➡オーストリア当局は13日、ウィーンにあるロシア大使館に勤務する外交官2人について、スパイ活動に関与しているとの疑いから「ペルソナ・ノン・グラータ(personae non gratae)」に該当するとして国外退去を命じたと発表した。容疑の詳細は明らかにされていない。 ➡今回の措置を受けて、ロシア外務省は「オーストリア政府が根拠もなく決定したことについて、ロシアは適切な対応をとる」とし、「二国間関係をこれ以上、悪化させるのであれば、それはすべてオーストリア政府にある」とコメントしている。 ➡西欧諸国とロシアは、2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻以来、何度もたがいの外交官を追放してきた。永世中立国として知られているオーストリアは、その中立的スタンスから外交官追放に消極的だったが、2022年4月には4人のロシア外交官を追放し、2023年2月も4人のロシア外交官を追放した。また、ウクライナ侵攻以前にも2020年8月に1人のロシア外交官を追放している。