黄ふくろう日記

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読み手に視座を求める歴史書

トゥキュディデス_戦史
















 トゥキュディデスの『戦史』といえば、国際政治学の教科書なんかでよく引用される歴史書です。先日、読み直す機会があったんですが、アテネとスパルタの権力闘争という視点ではなく、むしろアテネの国内政治に見られる民主主義と戦争の問題に焦点を当てた方が現代的な読み方ができるんじゃないかという気がしますね。

 正直、『戦史』そのものは、具体的な視座を提示してペロポネソス戦争を分析しているわけではありません。その戦争を通じて起きた事実を客観的に記録するというスタイルになっているので、全体を通読しても結局、トゥキュディデスが『戦史』のなかで何を主張しようとしているのか、いまいちはっきりしないところがあります。

 ただ、トゥキュディデス自身が認めているように、『戦史』では当時の政治や外交、軍事の動向を詳しく跡づけることで、おそらく今後、人間は同じような争いごとを繰り返すであろうから、読み手自身がその歴史から教訓を引き出し、学ぶことを意図して書かれています。

 そういう意味で『戦史』は、読み手側に視座を求める作りになっているといえるでしょう。すなわち、何の視座も持たないまま読むと、『戦史』はペロポネソス戦争で起きた出来事をただ羅列しているだけのように感じますし、その反面、何らかの視座を持って読むと、『戦史』からさまざまな歴史的教訓を得ることができるという仕掛けです。したがって『戦史』の読みどころは、読み手によって異なりますし、読み手の方から作るということになります。 

 少し前まで国際政治学では、米ソ冷戦という大きな課題がありましたから、『戦史』の読み方も政治体制がもたらす対外行動の違いや「安全保障のディレンマ」などを連想させる部分について取り上げられる傾向がありました。

 しかし、冷戦終結後、世界的な傾向として民主主義体制が支持されるようになり、段階的とはいえ軍縮への取り組みも進みました。そうなると今度は、アテネの軍人や政治家たちが世論の反発を恐れて本来、採るべき政策を採らなかったり、世論の支持を得るために強硬策を唱えたりする部分について、戦争を止められない民主主義の危うさを見ることができます。しかもその危うさは、現代の民主主義も同じように抱えているのであり、その古典的な事例を『戦史』から学ぶことができるわけです。

 では、その危うさから逃れるために、何をすればいいのか。残念ながらトゥキュディデスは、そうした疑問に対して何ら回答を示していません。しかも『戦史』は結局、未完になっておりまして、史実の記録にもとづくペロポネソス戦争の総括に関しても、トゥキュディデスは自分の見解を明らかにしてません。

 そういった辺りが『戦史』に煮え切らないところでありますが、はっきりとした結論をトゥキュディデスが出さなかったことで、内容の解釈や歴史的教訓の引き出し方などは読み手に委ねられることになります。その構図が古典としての味わいに深みを出すことにつながっているのだろうと思うわけです。



「ピッツァ・カプレーゼ」を食べる

 先日、奈良県生駒市にある「イル・ジラソーレ」というお店に行きまして、「ピッツァ・カルボナーラ」をいただきました。こじんまりとしたお店で、値段もリーズナブルでしたから、また近く、機会が会ったら行こうと思っていたわけですが、今日もお昼すぎに仕事が終わり、あとは帰るだけになったので再訪しました。


CIMG3273












 今回も一人で訪れました。席に案内されると、すでにご婦人方が数人、ランチを食べていました。聞き耳を立てていると、仕事覚えがあんまりよくない後輩のことで愚痴をこぼしているようでした。もうちょっと楽しい話題でおしゃべりすればいいのにねぇ。

 それはそれとして、メニューをざっと見てビジネスランチ(1000円)を選ぶつもりでしたが、プラス200円でピザのグレードを上げることができるので、今回は少しだけ奮発して「ピッツァ・カプレーゼ」をオーダーすることにしました。

 ちなみにカプレーゼとは、スライスしたトマトの間にモッツァレラ・チーズを挟んだイタリア風のサラダのことです。「ピッツァ・カプレーゼ」は、それをピザのパイ生地の上で表現したものになります。


CIMG3272











 生バジルの緑がフレッシュトマトの赤とコントラストになって、色鮮やかに映えますねぇ。パクっと食べると、フレッシュトマトの酸味とバジルの風味が口のなかに広がります。アンチョビの塩味も程よいアクセントになっていますね。トロリとしたモッツァレラ・チーズは、トマトとの相性バツグンですから、これはもう美味しいに決まっているわけです。

 イル・ジラソーレのピザは、味付けが全体的に優しい印象でとても食べやすいです。ファミレス系のイタリアン・レストランに行くと、ときどき酸味が強すぎたり塩味が利きすぎていたりすることがありますが、こちらのお店ではそういうことはないので安心です。やっぱりきちんとした料理人に作ってもらったものは美味しいなぁ。


<場所>
イル・ジラソーレ(il Girasole)
奈良県 生駒市 東生駒1-61-3 東生駒ハイツ 1F


頑張れ!サブウェイ

subwayHP










 以前、アメリカに数か月間、滞在していたことがありまして、宿舎に入り、部屋を借りて生活していました。しかし、そこで出される食事が合わなくて苦労しました。なぜだか分かりませんが、連日、豆料理ばかりなんです。

 無類の豆好きなら、それで結構なんでしょう。しかし、こちとら大して豆好きではないのでやがて食傷気味になり、宿舎から歩いて数分のところにある「サブウェイ」によく通っていました。もともとサンドウィッチが好きでしたし、何よりも野菜が摂れるのでとてもありがたい存在でした。

 そういうわけでサブウェイには、少なからぬ愛着がありまして、日本に帰ってきてからもよく行くんですけど、どうも業績があんまり芳しくないようで、プレジデント・オンラインが配信した記事によると、この4年間で約170店舗が閉店となり、運営会社「日本サブウェイ」も2期連続で赤字を計上しているとのことです。


 上記の記事で紹介されている分析では、「コンビニのサラダが充実し、飲食店でも野菜メニューを押し出している今、『野菜のサブウェイ』の訴求力は低下している」とのです。たしかにそれは間違っていないでしょうけど、サブウェイの場合、商品のターゲットが若干、あいまいということもあるんじゃないかと思います。

 たとえばサブウェイでは、ショッピング・モールのフードコートに出店しているケースがあります。そのなかでサンドウィッチは、麺類なんかに比べるといまいちアピールが弱くて、とくに中高年に関しては、ほとんど選択肢に入れないでしょう。また、20~30歳代の人たちがフードコードで食事するとなれば、大体、家族連れだと思うんですね。そのとき、みんなでサブウェイを食べるかといえば、なかなかそうはならないでしょう。どちらかといえば、マクドナルドなんかの方に走っちゃうという感じがします。

 その点から見れば、サブウェイが大学に出店するのは正しいと思うんですね。年頃の女性が多いので、野菜を摂ることには気を遣うでしょうし、男子学生だって毎日、カレーや揚げ物ばかり食べるわけにはいきませんから、ときどきサブウェイで野菜を摂っておこうと思うでしょうからね。職員や大学院生なんかも研究の合間に手早く食べたいとき、サンドウィッチは勝手がいいでしょう。

 それと価格の高さが少々、気になるところだったんですが、今年5月にメニューが刷新されまして、レギュラーサイズの価格が一部を除き、それぞれ10円の値上げになったものの、その代わり、フットロングがレギュラーサイズの価格にプラス300円で販売されることになりました。こうなると一層、若い人たちには嬉しんじゃないでしょうか。

 サブウェイの商品は美味しいです。それは間違いありません。注文の仕方が面倒くさいといって敬遠する向きもあるようですけど、今やラーメンでさえ麺の固さやスープの濃さを選んで注文することが珍しくないんですから、それがサブウェイに対するハードルを上げている理由にはならないでしょう。

 したがって、ターゲットをもっと明確にして、若い人たちが気軽に楽しめるようにすれば、きっと十分、戦うことができると思うんですよ。ぜひとも頑張って、大いに盛り返してほしいです。
 


「裏方」発言は非常に喜ばしい

 はーちん(尾形春水)が今回、発売された卒業メモリアルDVDのなかで、「未来は裏方とか…?」と発言したことについてちょっとした波紋が広がっているようですね。

 色々な考え方や捉え方がありますけど、もしこの先、はーちんがアップフロントに残って裏方に回ってくれるのであれば、それは非常に喜ばしいことだと、個人的には思います。

 そもそもはーちんは、何か一つに決めて物事を究めていくタイプではなくて、色々なことを見たり聞いたりしながら、それらを自分なりに咀嚼し、アイディアを出すのが得意なタイプに見えるんですね(全然違うかもしれないけど)。

 その見立てが正しいとすれば、アイドルとしてスキルやビジュアルを磨いて、パフォーマンスを究める方向に行くよりも、もっとハロプロ全体を見渡して企画や構成、演出などを考える仕事の方が合っているかもしれません。

 たとえば将来、ライブのパンフレットやDVDを購入したとき、最後に出てくるスタッフ・クレジットのなかに「HARUNA OGATA」という名前があったら、アイドル時代のはーちんを知るファンからすると感慨深いものが込み上げてくるんじゃないでしょうか。そういう将来があるかもしれないと思うと、はーちんの「裏方」発言はむしろ、頼もしくさえあります。

 それにしても、透明感あふれる美人さんですねぇ。今回の動画を見て、あらためてそう思いました。多くのファンから卒業を惜しまれるのはもっともなことです。

 しかし、裏方として残るという方向であれば、短大や大学で専門的な知識を吸収し、アイディアをきちんと構造化できる頭の使い方を学ばなければなりません。しっかり勉強して、いつか大人になったはーちんを見せてくれる機会があると嬉しいですね。


レシピ本の読み比べが楽しい

 パスタを作るとき、食材を並べて自由にアレンジできるほどの腕前はありませんから、当然、レシピ本を見ながら調理することになるんですが、色々見たなかではイタリア料理のシェフ、片岡護さんのレシピ本が使いやすいかなと思っております。


片山護_絶品パスタ














 レシピに関しては最近、クックパッドが広く利用されているので、こういうレシピ本はあまり売れないご時世でしょうね。しかし、どうせ習うんだったら、どこの誰とも知れない人から習うよりも、名の知れたシェフから手ほどきを受けたいじゃないですか。それにわざわざ高いお金を払って、教室に通うほど本気ではないので、こういうレシピ本を買って、どんなふうに作るのかと教えを請おうというわけです。

 もともと片岡さんは、美大への進学を志していたようですね。結局、その夢を叶えることはできず、料理の道に転向しました。しかし、美大を目指していただけのことはあって、レシピ本の各所に描かれた片岡さんのイラストは、さすがにお上手ですね。こういうイラストを見ているだけでも結構、楽しむことができます。

 ちなみに、同じ文庫本のシリーズで、落合務さんのレシピ本もあるんですけど、これもなかなかいいですね。


落合務_美味パスタ














 こちらの本も、ざっくばらんな落合さんのキャラクターが出ていて好きです。なんかこう、落合さんのレシピ本を見ていると、パスタ料理のハードルが下がるというか、「やってごらん、簡単にできるから!」と言ってもらっているような感じがして楽しいんですよね。

 あと、同じメニューでも、片岡さんのレシピと微妙に違っているところが興味深いですね。その違いを踏まえたうえで、どっちの方法で調理するか、色々と迷ったり試したりできます。夜、寝る前に、こういうふうにレシピ本を読み比べて、あれやこれや考えるのも楽しいひと時です。

 まぁ、所詮、素人が趣味の範囲で作るパスタですけど、何事も工夫するから面白くなるのであります。何のこだわりもなく与えられたものを消費しているだけでは、趣味と呼ぶには値しないでしょう。

 ただし、こだわりすぎるのはいけません。あくまでも趣味ですから、本格的なものはプロに任せて、素人に毛が生えたくらいにとどめておくのがちょうどいいです。そして、ときどきプロのお店に行って、美味しい料理を味わって、「さすが、プロはやっぱりすごいなぁ」と感嘆するのが良いのです。



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